書き初め用紙のサイズそれであってる?実は色々ある書道用紙について
こんにちは。名古屋市、日進市のカルチャースクール『樵雲学園』広報担当です。
師走に入りあわただしくなってきましたね。
そろそろ小学生や中学生のお子さんをお持ちのご家庭では、冬休みの話題が上がってくることでは?
冬休みの宿題の定番といえば「書き初め」
小学3年生以上のお子さんは必ずといっていいほど出される宿題ではないでしょうか?
今回はまず必要になる書き初め用紙などについてお伝えします。
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書き初め用紙に違和感が…
我が家も小3以降毎年の宿題として行っていますが、初めて出された冬休み。
学校から持って帰ってきた書き初め用紙が、自分の子どもの頃より幾分小さい気がしていました。
また、書き初め用の筆のあっせんもなく、とても不思議に思い、子どもに聞いてみると、
「普通の筆で書き初めを書くんだよ」
と言われさらにびっくり!
どうやらここ愛知県では、私が育った県とは書き初めの方法が異なることが発覚しました。
県の違いについて調べると、どうやら学校で行う書き初めは県によって用紙サイズが異なることが発覚!
では、どのようなサイズがあるのでしょうか?
書き初めとは
そもそも書き初めとは、新年に初めて書く文字や絵のことを言います。
新年になって、初めて毛筆で文字を書くこと。昔から1月2日に行われ、めでたい詩・歌・句などを書く。吉書初 (きっしょはじ) め。筆始 (ふではじ) め。試筆。
書き初めは、用紙サイズが決まっているわけではありません。
小学校の書写の授業で使われる「半紙」に書いても問題はありません。
書き初めというと、普段より大きな紙に書くことが一般的なため、半紙より大きな用紙を使うことが多いです。
また、コンクールや学校指定のサイズがある場合も、指定サイズに従って書いていきます。
書き初め用紙のサイズ
半紙サイズ:約24.3cm × 33.3cm
八つ切り
一般的に特に指定がなく、書き初めを書こうとした場合、よく使われる用紙は「八つ切り(やつぎり)」と言われるサイズの用紙です
販売されているサイズは多少前後しますが、約17.5×68cmほどのサイズです。
書道用紙の一番の基本となっているのは「全紙(ぜんし)」と呼ばれている約69×136㎝の用紙です。
この用紙を8等分したので八つ切りと言います。
半切・条幅
「全紙」を縦半分に切ったものが「半切(はんせつ)」といいます。約136cm×34.5cmの用紙で、「条幅(じょうふく)」ともいいます。
よく子ども宿題でみかけるJAの書道コンクールで「条幅の部」といったら、このサイズで書くことになります。
半紙三枚判
文字通り半紙を3枚並べたサイズです。約24.3×100cm
地域特有のサイズ
地域により独自の書き初め用紙が存在します。
名前 |
サイズ(cm) |
東京小判 |
19 × 68 |
東京判 |
27.5 × 101.5 |
千葉判 |
21.5 × 83 |
三重県判・埼玉判 |
26 × 78 |
石川県判 |
21.5 × 80 |
この他にも奈良判、宮城判、岡山判、沖縄判、福島判、和歌山判など、各県によって指定のサイズがあります。
宿題の用紙が足りなくなった!といった場合、地域により色々なサイズが売られている場合もあります。
購入するサイズを間違えないようにしましょう。
筆のサイズ
使用する用紙のサイズにより、筆選びも異なります。
八つ切りは半紙よりも幅が小さいため、普段半紙に書く際に使っている筆で書いても問題なく書くことができます。
八つ切り以外の場合は用紙が大きいため、書き初め用の太い筆を使用した方が、迫力のある作品に仕上げることができます。
地域により利用する半紙がことなるため、小学生は学校で斡旋される筆を購入するのが間違いないでしょう。
書き初め用紙のサイズをチェックしよう
書き初め用紙のサイズが地域によりずいぶん違うことが発見できました。
田中書道学院のある愛知県では小中学校で使われる書き初め用紙のサイズは「八つ切り」です。
筆者は他県で育ったため、八つ切りより大きなサイズで書いていたので、書き初め用の太い筆で、床に長い下敷きを引いて書いていました。
八つ切りを使う愛知県は、普段使っている書道セットで机のまま座ってずらしながら書き初めを書いていきます。
地域によって書き初めのやり方が違うのは、引っ越してみなければ気づかないことですよね。
冬休みに、お子さんの宿題を見ながら確認してみてください!
名古屋市、日進市の書道教室『田中書道学院』では、毎年12月に掛け軸制作を行っています。
掛け軸に直接書き作品を仕上げていきます。
書き初めではなく、年内に仕上げてしまいますが、子どもの作品を飾りながらお正月を迎えるのも風流ですよ!
見学随時受付中です。興味のある方はぜひお越しください!