書道を始めるために必要な道具と選び方。書道セットも併せてチェック!
こんにちは。名古屋市、日進市の書道教室『田中書道学院』 広報担当です。
「書道を始めたいけど何から揃えれば良いか分からない…。」
そんな書道初心者さんのために、書道を始める上で必要な道具とその選び方をご紹介します。
また、小学校で書道セットの案内が配られたけど、種類が多くてどれを選べばよいのかわからない!そんな保護者の方へもご紹介します。
初心者が書道を始める際に必要な道具
書道を始める上でまず必要なのは、「文房四宝」とも呼ばれている筆・墨・硯・紙と文鎮・下敷です。
この6つは最低限揃えましょう。
他にも、筆置き・水差しなども用意しておくと良いです。
これらの道具一式は、書道セットとしても販売されていますが、自分のお気に入りの物を一つ一つ揃えることも可能です。
まずは書道セットを購入し、後からお気に入りの道具を交換していくのも、書道の楽しみの1つです。
書道教室に通う場合は、教室で購入できたり、指定の書道セットがあったりと様々です。入会前に、何を揃えたら良いのか確認すると良いでしょう。
では、それぞれの道具のポイントをご紹介します。
筆
「弘法、筆を選ばず」ということわざがあります。名人や達人はどんな道具でも見事に使いこなすという意味から、失敗を道具のせいにはするなとの戒めの言葉です。
しかし一方で、諸説ありますが、弘法大師の漢詩集『性霊集』に「良工は先ずその刀を利くし、能書は必ず好筆を用う」という一説があり、書道の上手い人は良い筆を使うと説いているのです。
弘法大師もよい筆を選ぶことは重要だと言っているわけです。
最初は楷書で半紙作品を書くことが一般的なので、大筆と小筆を揃えましょう。
書道初心者や初めて書道を行う子どもは、楷書を書くのに適したやや硬めで弾力のあるものを選ぶと良いです。
その他の筆選びのポイントとしては、穂先が尖っていて全体が良くまとまっているものが良いと言われています。
書道に慣れ始めたら、色々な種類の筆を使って書道を楽しむのも良いでしょう。
また、学童用の筆はものによってはすぐに先が割れてしまうものもあります。
こどもの筆の手入れ方法によっても差が出てくるので注意が必要です。
やはり、良い筆を選ぶことが、書道上達への第一歩となります。
墨
墨には固形タイプと液体タイプがあります。
最初のうちは、磨って使う固形墨ではなく手軽に書き始められる墨液がオススメです。
小中学校では主に墨液を使います。
100円ショップなどでも購入できますが、物によっては濃度が薄かったり、匂いがきつかったりします。値段の高い墨液が良いという訳ではありませんが、自分で使ってみて書きやすいものを見つけましょう。
ただし、洗って落ちる墨液は作品制作には使えません。
書道教室ではほとんど使用されていないでしょう。学校によっては使用を禁止している場合もあるため、利用する際は事前に学校へ確認するとよいでしょう。
自宅で練習用に使うには大変便利な墨液です。
固形墨をすることは時間はかかりますが、水から墨へと変わる変化をゆっくりと楽しむことができます。
力のかけぐあいや水の量でにじみに差がでることを感じ取れます。
硯(すずり)
硯とは墨を磨り下ろすために使う道具です。現在では墨液を使う人が多いため、墨を入れておくための道具として一般的に使われています。
硯は石や瓦、プラスチックでできたものなど様々です。墨液を使う場合はプラスチックのものでも構いませんが、固形墨を磨って使いたい場合は、必ず石の硯を使いましょう。
硯の良し悪しによって墨の出来も変わります。硯は墨や紙と違い消耗品ではありません。正しく使い、正しいお手入れをしていけば、長く使えます。
最近では、固形墨を磨ることができるうえ、新素材で軽量化された硯も開発されています。
書道セットの重さは硯の重さに比例すると言っても過言ではありません。
特に低学年のこどもには少しでも軽くしてあげると良いかもしれませんね。
紙
書道で使う紙=半紙(はんし)と呼ぶと思われている方も多いかもしれませんが、「半紙」とは書道用紙の1つのサイズです。
書道で使う紙にはたくさんの種類があります。素材や大きさ、値段も様々です。
その中でも、横25cm×縦35cmの用紙を「半紙」と呼びます。
子どもの頃から使っている書道用紙として一般的なサイズなので、まずは半紙を購入しましょう。
購入する半紙によって紙の厚さも様々ですが、薄すぎると書く時の筆圧や墨の含み具合で破れやすくなるため、初心者にはオススメできません。
筆運びに集中できるよう少し厚みのあるものを選びましょう。
▼書道用紙の詳しいサイズについてはこちらの記事をチェック!
下敷
書道を書く時に紙の下に敷くものです。フェルト製で黒や紺色のものが一般的ですが、文字を書く位置が分かりやすいよう線の入っているものもあります。
最初のうちは線のあるものが書きやすいかもしれませんが、ガイドなしで書けられるようになるのが理想です。
また、フェルトは机の上では滑りやすいため、裏面に滑り止めのついた下敷きもあります。
文鎮
紙の上に置く重しです。下敷きの上に紙を敷き、紙の上に文鎮を置いてから文字を書き始めます。書いている時に紙がずれないよう抑える役割をしています。
錆びにくく滑りにくいものを選ぶと良いです。
学童むけ書道セットの選び方
一般的に小学校3年生になると、学校で習字の授業が始まります。
そのタイミング(小3直前の春休みなど)で、学校から書道セットの斡旋があることが多く、沢山のカタログを持って帰ってくるようです。
種類が多すぎでどれを選べばよいのかわからない、量販店やネット通販でも販売していて、値段もピンキリ…そんな場合は以下のポイントをチェックしてみてください。
親子ともども書道未経験
学校の斡旋で購入するのが一番問題がないでしょう。
ただし、墨液の種類や硯の種類はチェックが必要です。
また、筆は最初のセットで進め、途中で買い替えることも検討するとよいでしょう。
親が書道経験者
学校の斡旋でもOKですが、筆などにこだわりがある場合、筆だけ単品で購入するのも一つの方法です。
筆は消耗品であるため、子どもの筆の状態を常にチェックしてあげるとよいでしょう。
子どもが書道教室に通っている
書道教室の書道セットがそのまま使えるのであれば、購入の必要はないかもしれません。
しかし、学校や書道教室で書道セットが保管できるのであれば、書道セットを追加で購入し、書道教室用と学校用に分けて使用している方もいるようです。
その場合、筆のみ持ち歩いたり、学校用と書道教室用に分けたりと、様々な使い方をしています。
お子さんに合った方法を見つけてあげてください。
まとめ
書道道具には他にも様々なものがあります。書道をしながら、ぜひ自分のお気に入りの道具を見つけてください。
これから書道セットを購入する予定の保護者の方は、それぞれの道具の特長を確認していただき、お子さんに合った方法で購入してください。
田中書道学院では、書道家の目線で厳選した書道道具を使用しています。
大人向け教室では、手ぶらでレッスンが受講できるため、筆や半紙、墨液といった消耗品も含め、厳選された道具が自由に使えます。
子ども向け教室では、道具の良しあしで子どもの字に差が出る為、それぞれ厳選道具が入ったオリジナル高級書道セットを受講者の方にご購入いただき、道具の扱い方も学んでいます。
特に、筆が固まりにくいオリジナル墨液や、子どもが上手く書けるようになるオリジナル筆は受講者からも大変好評です。
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