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ご祝儀袋、その書き方で大丈夫? 成功する準備の仕方4つのポイント

こんにちは。名古屋市、日進市の書道教室『田中書道学院』 広報担当です。

御祝に持って行くご祝儀袋、お困りではありませんか?
御祝事ですので、失礼がないように持っていきたいですよね!でも、普段使わない筆で書くのは抵抗が…きれいに書ける自信がない…

そんなあなたでも、ポイントを押さえて順序良く進めて書いていけば、上手に書くことが出来ます。
今回は結婚式に持参するご祝儀袋を例に、きれいに筆で書いて、持っていける方法をご紹介します。

ポイントは4つです。

  1. 道具を用意しよう
  2. 表書き(名前)を書こう
  3. 中袋(内袋)を書こう
  4. ここで差がつく最後の仕上げ!

道具を用意しよう

ご祝儀を送るのに必要なものは

  1. ご祝儀袋
  2. 筆または筆ペン
  3. お金

この3つです。それぞれポイントを見ていきましょう。

1.ご祝儀袋

ご祝儀袋、最近はコンビニや100均など、いたるところで簡単に買うことができます。色々な種類があるので、選ぶ時に迷いますよね。
まずは、袋の外についている飾り紐の水引(みずひき)に注意しましょう。
お祝い事には紅白や金色、金銀を基調にしたものを使います。

結婚のお祝いには「結び切り」か「あわじ結び」の水引を用意しましょう。どちらも、繰り返したくないお祝い事に使う水引です。

「蝶結び」の水引はほどくことができ、何度でも結びなおせることから、何度あっても嬉しいお祝いに使います。


水引比較


また、金額や年齢に応じた袋を用意します。身内や年配の方はやはり落ち着いた厳かな雰囲気のものをお勧めします。友人で、カジュアルな結婚式の場合は、明るくきれいな祝儀袋がお勧めです。

2.筆または筆ペン

万年筆やボールペンはマナー違反。小筆か筆ペンを用意しましょう。
初心者には筆ペンが手軽で書きやすいのでお勧めです。

筆ペンを選ぶ時は、筆に近い、腰がある程度あるものが良いです。穂先が余り長くないものが、初心者には書きやすいです。また、筆ペンを購入する時は、濃い墨の筆ペンを選びましょう。薄墨用は、不祝儀用で慶事には使いません。

筆で書いてみたい!という場合は、小筆を用意します。穂先3㎝位を下ろすと書きやすいです。勿論、筆で書く時も、墨を濃いめにしましょう。
ちなみに、当書道学院のおすすめ筆ペンはあかしや「新毛筆」です。初心者でも書きやすい!と教室でも好評です。


3.お金

一番大切なお金。書くことに気を取られて、準備し忘れたり、最後に入れ忘れたりすることのないようにしたいですね。

お札は必ず新札を用意します。折り目のない新札を包むのには、「あなたのために楽しみに準備をしておきました」という意味が込められています。

逆に弔事に新札を使うのはNGです。弔事は「突然のことで準備できなかった」という意味で折り目のあるお札を使います。


表書き(名前)を書こう

次に表書き(名前)を書きます。ご祝儀袋を購入した時、短冊が何枚か入っている場合は、これに名前を書くと便利です。短冊への書き方を紹介します。


1.目安の線を引く

ご祝儀袋に短冊を通した状態で、書き始めの位置に印を付けます。さらに、水引の真ん中から下の長さを測ります。後から消す事を考え、4B位の鉛筆を使うと消しやすいです。


目安の線を引く


2.まずは何回か練習

いきなり書き始めずに、コピー用紙などに練習をしましょう。先ほど測った長さの線をコピー用紙に書きます。この線を中心線として、線の中に納まるよう名前を書きます。名前は、楷書、フルネームで書きます。無理して続けて行書で書く必要はありません。中心を通して、幅を揃えます。

書く際のポイントは以下の3つ。

  • 1つの字に何本かある横画は1本を長く書きましょう。
  • 縱画は控えめに書きましょう。
  • 1つの字に右払いは、1つにしましょう。すっきりとした字になりますよ。


3.いざ本番!短冊に名前を書く

何回か練習したら、これを手本にし、短冊の下に印がついているところから書きます。不安な場合は、先程用意した縱線のある紙を下敷きにするか、短冊に薄く中心線を書くと書きやすくなります。焦らず丁寧にゆっくり書きましょう。


4.完成

短冊が何枚か入っているので、すべてに書いてみましょう。書き終わりましたら、見比べて、お気に入りの方を祝儀袋に貼ります。目安の線を引いている場合は、貼る前に丁寧に消しゴムで消しておきます。短冊の裏に糊もしくは両面テープで取れないように貼ります。


祝儀袋完成


もちろん、練習して「結婚御祝」や「寿」を書いたり、名前も直接ご祝儀袋に書いたりしても良いです。ぜひ、少し勇気を出して書いてみましょう。


何人かご一緒にお祝いする時は、ご祝儀袋に連名でお渡しします。目上の方から順番に名前を書きます。ただし2~3名までにし、3名の場合は直接祝儀袋に書きます。

人数が多い場合は代表者名の後ろに「外一同」や「他家族一同」と書きます。

会社や部署などの団体で贈る場合は「〇〇一同」と書きます。

複数名の表書き


中袋(内袋)を書こう

中袋には金額と差出人を書きます。

中袋も筆ペンまたは筆で書きます。やはりボールペンや万年筆は事務用品のため、慶事・弔事に使うことは適していません。

中袋の書き方


1. 中袋の表の書き方

中袋の表には、中央に金額を「金〇〇圓也」と縦書きで大きく書きます。

数字は、算用数字ではなく漢数字で書き、「旧字体」で書くのが正式とされています。


算用数字

旧字体

算用数字

旧字体
1
10
2
100
3
4
5
伍(五)
圓(円)

※伍と圓はどちらの表記でもOKです。


2. 中袋の裏の書き方

中袋の裏には、「住所」・「氏名」を書きます。上包みを外しても、誰からのご祝儀かわかるようにするために書いておきます。あらかじめ封筒に住所を書く欄がある場合は、そちらに書きます。


ここで差がつく最後の仕上げ

正しいマナーで最後まで、丁寧に扱いましょう。そうすれば、あなたの心も一緒に伝わりますよ。特に結婚式の場合、一度にたくさんのご祝儀をいただくため、他の方と比較されやすいので要注意です!


1. お札を入れる向き

肖像画がある方(表)が中袋の表になるように、さらに肖像画が上にくるようにお札をいれます。


お金の向き



2. 袱紗(ふくさ)に包む

結婚式場やお家にお持ちするときは、必ず袱紗(ふくさ)に包みましょう。

袱紗は、慶事と弔事では包み方が異なるので、注意が必要です。

慶事の場合の包み方

ご祝儀袋を中心より左寄りに置いて、「1)左 → 2)上 → 3)下 → 4)右」の順序で包みましょう。

ご祝儀袋を買った時のビニール袋で持参したり、カバンにそのまま入れて持参したりするのはマナー違反です。


ふくさの包み方



まとめ

最近日常生活では、筆ペンや筆で文字を書くことはほとんどないので、自信がないという方が多いのでは?でも、事前の準備をしっかりしておけば、誰でも素敵なご祝儀袋を書くことができます。

今回のポイントを押さえれば、結婚式以外にも、入学祝いや出産祝いと言った身近なお祝いやにも、筆ペンや筆を使ってきれいに書くことができます。また、急なご葬儀にも慌てずに書くことができます。


ぜひ、相手を思って、丁寧に書いてみてください。そうすれば、きっとあなたの思いも相手に届くと思いますよ。


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